まだ僕の、第一章『人生の転機となった中学二年の夏』をみていない方は先にそちらからご覧下さい。
大学3回生の秋頃から就職活動が始まりました。
なんとなく経済学部に入ったのですが、将来の目標や、やりたい仕事もなく大学から音楽活動に目覚めていました。
「カラオケ歌ったら上手いって言われるし、女と付き合うには歌や!歌で落とそう笑」
今でもEXILEのATSUSHIさんに強い憧れを持っているのですが、そんなEXILEやCHEMISTRYのようなボーカルディオを友人と結成し、歌っていました!
きっかけは女の子にモテたいという不純な動機でしたが、今では関係なく自分が輝ける場所だと思っています。
歌で飯を食って行こうとは頭の片隅に少しありましたが、
「どうせ俺なんかには無理やろなー」
と思って、周りに流されるまま就職活動をしていたらあるITのベンチャー企業が目に入り、会社説明会に行ってみることに。
マイナビやリクナビに登録してある星の数のようにある企業の中からその企業を選んだ理由は
「社長めっちゃイケメンやな!オーラあるし試しに行ってみよう!」
という楽観的な考えです(笑)
パソコンの知識は、大学でパソコンの授業でテストがあったので、なんとか毎日練習してブラインドタッチが出来るようになったというレベル。
エクセルの使い方はいまだにわかりません(笑)
ネットビジネスに参入する前はブログすらも書いたことがなく興味も関心もない状態です。
2014年の冬にやっとガラケーを卒業し、スマホに変えたぐらいITに関しては疎い状態でした。
そんな僕ですが、会社説明会の際にそこで働いている男性社員が熱心に自分の仕事について話して下さり、キラキラ輝いて見え、
「この会社絶対に入りたい!」
と強く思う自分がいました。
念願かなって最終面接を通過し、内定通知書が家に届けられました。
内定も決まり卒論も提出し、卒業単位も無事取れた状況に有頂天になってましたね(笑)
ここからが地獄の始まりとも知らずに・・・
社会人の厳しさを知った22歳の春
会社は東京だったので、大阪を離れ、3カ月研修の段階では新卒社員が集まって共同生活をするというスタイルでした。
テラスハウスみたいな感じです。
最初は和気あいあいとした雰囲気で楽しかったのですが、それぞれ性格の違う人が5人同じ部屋に集まるとストレスが溜まってくるものです。
食事も外食せずに自炊しようということになり、みんなで材料を買ってきて料理するのはいいですが、作り過ぎてしまったものを容器がないということで炊事場にあった洗い桶にいれて保存したり、結局食べずに捨ててしまったこともしょっちゅうでした(笑)
聞きたくもない同期同士の悪口や先輩社員への愚痴を言う環境になじめない僕。
あまり集団行動が苦手なタイプの僕には居心地が悪かったです。
内定式の日から早速研修がスタートしました。
はじめは9時から18時の定時で終わるのかと思っていましたが、
なんと
23時半ぐらいまで研修は行われました。
それが研修の終わる3カ月間エンドレスで続き、性も根を尽きる状態になります。
もちろん残業代などは出ません。
研修内容は会社独自のITシステムの理解からパソコンを開けてメモリの交換をするなど、パソコン素人には全く分からないことです。
しかも不用意に触ると感電するから気を付けてといわれる始末です。
先輩社員に聞いても、自分で調べて解決しての一点張りで一日ネットで調べてその日が終わる。
何のための研修なのか全くわかりませんでした。
「そりゃ自分で解決する能力を身につけることが大切でも、これでは全く前に進めないやん!」
また会社説明会で話してくれたキラキラ輝ていた男性社員はすでに退職していまいた。
これが俗にいうブラック企業なんだと言うことに始めて気付きましたよ!
社員を育成する気持ちのない会社に愛想をつかした同期が次々とやめて行き、僕もそんな会社に嫌気がさし、入社から10ヶ月後に退職届けを提出!
うつ病一歩手前のような状態で精神的に疲れ切っていました。
今まで一度決めたことは最後まで投げ出したことがなかったのですが、これが僕の人生ではじめての挫折となりました。